TVアニメ「弱キャラ友崎くん」公式サイト

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「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」
放送前スペシャルインタビュー!第3弾

  • 友崎くん2期放送に向けて、友崎演じる佐藤元さんと2期のキーパーソンになる4名のキャラのキャストの方々にそれぞれ対談インタビューを行い、2期の物語を紐解いていくインタビュー第3弾。

    P:今回は七海みなみ役の長谷川育美さん。早速質問に移らせていただきます!まずは「弱キャラ友崎くん」に最初に触れた時の印象を教えてください。
    長谷川:タイトルや表紙の絵から、もっとポップに明るい作品なのかなと思ってたんですけど、読んでみると学校という閉鎖的な空間で、でも学生にとっては絶対的な社会で……という中での出来事を細かく分析して書かれていて、すごく面白いなと思いました。

  • P:学生生活のリアリティがありますよね。佐藤さんはその辺りどう感じられましたか?
    佐藤:「スクールカースト」という言葉は誰が生み出したのか……でもなんとなくみんな感じている暗黙の了解。その暗黙の了解に踏み込んだ作品ってあまりなくて、しかもこの作品ではスクールカーストを上からも下からも描いているんですよね。上側の子達も下側の子達もそれぞれが存在意義に悩んでいて、思春期だからある「何者かになりたいけどまだ何者でもない」という悩みを持っているんです。だから、自分のアイデンティティを探す物語なのかなって思いました。

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  • P:いわゆる「陰キャ」だけでなく「陽キャ」と言われるようなキャラクターがどういう思いで学生生活を送っているのか、というのも描かれていますよね。自分の立ち位置がどうだったかとか学生当時考えたりしてました?
    長谷川:何も考えてなかったです(笑)先日、中学時代の友人とも話してたんですけど、私はスクールカースト上位の子とも普通に話すタイプで、でも一緒にいたその子とかは「あ、ちょっといけないな」「嫌われたら怖いな」ってなってたって言ってて。でもそうやって何も考えてない感じで接してたから、いわゆるスクールカースト上位と呼ばれる子達も私とよく話してたんじゃないかなって言われて、ほんとに何も考えてなかったので「あ、そうなんだ」ってなりました(笑)
    佐藤:僕は無意識下では考えてたかもしれないです。剣道部の部長をやっていたのも生徒会長をしていたのも肩書がつくことによって友達と話すネタにはなるという意識はあったのかも。さっき長谷川さんも言ってたけど学校って学生にとっては絶対的な空間で、でもその中で生き残らなきゃいけなくって、学生時代ってそういう生きづらさもあると思うんです。友崎くんではスクールカーストを上からも下からも描いているって話をしましたけど、色んなキャラクターが出てくるからこそ誰かには感情移入できるんじゃないかと思います。

  • P:当時読んでいたら何か違ってたのかもと思わされるくらい影響を与えそうな作品ですよね。自分を変えようという原動力を与えてくれると思います。ここからは1期の振り返りになりますが友崎とみみみについて印象的なシーンはありますか?
    佐藤:僕は8話の生徒会選挙が終わったあと、みみみが花火に気持ちを吐露するシーンにすごく共感しました。
    長谷川:あのシーンは友崎のポジションも良かったです。普通は主人公だったら色々入ってきそうなのに変に入ってこないでただ居てくれて、花火がみみみに寄り添う描き方をされてたのがすごく良いなと思いました。

  • P:それが友崎の良さでもありますね。
    佐藤:そうですね、すごく周りを見られるようになったっていうのも印象的でした。
    長谷川:葵がパーフェクトヒロインって言われてますけどみみみだってそう言われてもおかしくないくらいの子だし、最初原作を読んでる時は完璧で明るくて可愛いヒロインだと思ってたんですけどあの気持ちを吐露するシーンで一気に人間味を感じてすごく好きになりました。なのであそこを演じるってなった時にここは勝負のシーンだなっていう覚悟はありましたし、ここでみみみの良さを伝えなきゃと思いました。私は人間くさい人が好きなので「嬉しい!」って思いましたし、あのシーンで自分とみみみの距離がグッと縮まりました。

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  • P:佐藤さんは1期のみみみに関してはいかがですか?
    佐藤:身体とか才能の限界にぶち当たるのって思春期あるあるで、そこからどうするっていうのが人生の第一関門だと思うんですけど、1期のみみみもまさにこの状況だったと思います。8話で雨の日に日南は走ってたけどみみみは走らなかった。その瞬間に勝負が決定づいてしまったし、そこで戦える人間の異常さにみみみは気づいてしまったんだと思います。周りの人間はみみみの良さをわかっているけど自分自身はわかっていない空洞感みたいなものがみみみにはあって、何とかしてあげたいって最初から思ってたんですけど、花火や友崎の存在が救ってくれて本当に良かったと思います。この作品ってみんな仮面をつけるのが上手くて、クラスでの立ち回り方とかグループでの立ち位置を守らなきゃとか演じている子が多いんですけど、友崎とか花火にはそれがなくて剝き出しの存在なんです。そういう唯一無二の存在だからこそみみみを救うことができたのかなと。特に花火の存在はみみみにとって大きすぎて、だからさっき話した8話のシーンの友崎も自分が何かを言うより花火に任せた方が良いと思って引いたんだと思います。

  • P:第1弾での佐藤さん×前川さんの対談でもありましたが花火の受け止める力はすごいですよね。長谷川さんからみた花火はいかがですか?
    長谷川:花火はあったかい子だなと思います。みみみ抜きにしたら一番好きなキャラクターです。二人はいつも一緒にいるけどみみみもあの調子ですし、多分深い話ってあんまりしないと思うんです。でも1期でもありましたけどみみみが花火のことを話していたり、花火がみみみのことを話していたり、お互いが理解しあっていて、言葉を交わさずとも支えあっている感じが素敵だなと思います。まさに尊いって感じです。
    佐藤:友達ってこういうことなんだってのがわかりやすいのがこの二人だよね。

  • P:そんなみみみを演じる上で意識していたことはありますか?
    長谷川:この作品で一番元気なキャラクターですし距離感が近くなりがちな子なので、他の作品だと距離感を考えて声を飛ばすんですけど、みみみは基本そこら辺は無視してもいいと思って演じていました。聞こえ方の問題になっちゃいますけど、そうした方が壁ってものがこの子にとってあまり関係ないってことが印象的に伝えられるかなと。8話のみみみの静かなシーンとの落差も出てくるかなとも思ってました。

  • P:佐藤さんは友崎としてみみみと対する時の演じ方はいかがでしたか?
    佐藤:ほかのキャラクターと話している時と明らかに違いました。友達感覚で喋れる相手というのが新鮮だったのか、友崎として喋っていてもみみみの時だけテンポがちょっと違うんです。自分でも後で聞いて気づいたんですけど、話していて楽だからか、喋るのが早くなるんです。ポンポン出してもみみみが返してくれるから何も考えなくて良かったし、だからこそ友崎もまっすぐに思ったことを言えたんじゃないかな。
    長谷川:たしかに他のキャラクターと話してる時の友崎は思考する時間があるよね。
    佐藤:そう。1期では誰かと喋る時に友崎の中にギャルゲーみたいな選択肢を出して、それを選びながら話すってイメージで演じてたんだけど、みみみと話す時はそれが無くて、合間の一瞬の悩みとか間が無かったです。

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  • P:みみみと話す時の友崎が自然な姿なのかなと感じますね。ありがとうございました。佐藤さんには別インタビューでお聞きしてしまいましたが……長谷川さんは4月の「弱キャラ友崎くんFes!」いかがでしたか?
    長谷川:珍しく緊張しました。
    佐藤:え!全然見えなかった(笑)
    長谷川:昼の部だけですけど!生アフレコが最初のコーナーで、昼の部では8話のシーンを演じたんですけどあれが結構緊張しました。イベントだと急にそのシーンが始まって流れがないまま一気に出さなきゃいけないっていう難しさがあって、しかもあのシーンってアフレコ時は映像が未完成で鼻をすする感じとか好きにやらせてもらったんです。それに合わせて映像を作っていただいたんですけど今回は逆にその映像に合わせて演技しないといけなくって、でも計画的に演技すると感情が置き去りにされてしまうので……イベントに向けて練習してみて初めてその塩梅が難しいなと思いました。なのであのシーンのアフレコが終わった瞬間から一気に緊張が解けました。逆に最初にあってくれて良かったです(笑)朗読劇は夜の部がより一層自由でした。私があまりアドリブやったことなくて、絶対何か始まるなと思って怖がってはいましたけど、この座組の安心感もあって楽しくできました。
    佐藤:朗読劇は仕掛けさせていただきました(笑)「昼公演と同じことやったって面白くなくね?」と思って、じゃあ他のキャストにも黙ってやっちゃお~といたずら感覚で。でもそれは長谷川さんが言ったようにこの座組だからやれたことで、こう返してくれるだろうってことを返してくれるし逆に乗っかってくれるしっていう絶対的な信頼があったからこそできました。
    長谷川:特に金元さんのアドリブがすごくて、あの後金元さんのアドリブ部分すごい見返しちゃいました(笑)私とか他のキャラクターはテンション感でいける感じがあるんですけど葵は冷静に話すことが多くて、あの冷静な葵のまま台本にないことを言えるのってすごいなって改めて尊敬しました。

  • P:最後に2期のみどころをお願いいたします。
    長谷川:1期は友崎が人と関わりを持ち始めるまでの成長を描いていましたが2期は関わってからどう物語が進んでいくかってところになるので作品としても新しい人生攻略が見られるんじゃないかと思います。他のキャラクターに関しても色んな角度から心臓ギューってされる展開があるので心して観てほしいです。
    みみみに関して言えば、1期の後にこの先に演じたいシーンがあるんですってどこかでお話させていただいた覚えがあるんですけど、みみみにとっても私にとってもすごく大きな展開が2期にあるのでぜひ見届けてほしいです。

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©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん2」製作委員会

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