TVアニメ「弱キャラ友崎くん」公式サイト

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「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」
スペシャルインタビュー!第6弾

  • 友崎演じる佐藤元さんと2期のキーパーソンになる4名のキャラのキャストの方々にそれぞれ対談インタビューを行い、2期の物語を紐解いていくインタビュー!

    P:ここから後半戦になります。2期をここまで振り返ってみていかがですか?
    佐藤:5話の冒頭で花火のストラップが破られた時、あそこで水沢がとめてくれなかったら危なかったです……。
    島﨑:「それが最善か?」ってところね。
    佐藤:4話と同じやり方をしようとした友崎を水沢が諭してくれたシーンですね。ちゃんと水沢が友崎をみててくれたからこそしてくれた行動なんだと思います。あれ止めてなかったらすごくめんどくさいことになってたと思います(笑)
    島﨑:結果、魔王(日南)がエリカをボコボコにしてたけど……。日南のやり方は本当の狡猾ってこういうことなんだなと思ったよね。自分は何もしてないようにみせかけて叩きのめす。あれはえげつなかったな……。

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  • P:花火を裏で支えてきたのは友崎と水沢という部分もありますよね。2期になって積極的に花火と関わっていく水沢をみてどう感じますか?
    島﨑:友崎きっかけで花火とかと交流を持つようになりますけど、水沢にとっては普段関わらない人種なんですよ。それこそ嫌われてるんじゃないかと思ってたくらいだし。最初は友崎に言われて協力したけど、関わっていく中で内面とか知ったり過ごす時間増えたりして情も沸くわけで、水沢なりに花火が良い方向に変わるといいなという気持ちがどんどん強くなっていたと思います。だからさっき話にでた「ほんとにそれが最善か?」というシーンも、水沢自身もイラっとなってたし行きそうにもなったんじゃないかな。でも友崎にとっても花火の今後にとっても本当にその行動が最善なのかって考えて止めたんだと思います。花火を心配するときとかもどうでもいい人に対するものではなくきちんと気持ちがある表情になってたりしてて、だから2期ではどんどん水沢の内面が見えて人としてのカケラを感じられると思います。

  • P:4話で菊池さんを待ってる時の花火と水沢の会話とかも二人の関係が見えて良いですよね。
    佐藤:僕もあの辺のやりとり好きです。特訓してて一瞬で花火が成長して先生が生徒に追い抜かされてるじゃんって水沢に言われるところとか(笑)
    島﨑:花火とか菊池さんって水沢の世界にあんまりいなかったタイプだから完璧超人っぽかった水沢もちょいちょいどういう対応すればいいんだろうみたいな、水沢メソッドが通用しない感じも面白いよね。菊池さんなんか水沢より友崎との方がフィーリングとフィーリングでスムーズにいってる感あるもんね。菊池さんと友崎の会話ちょっと面白いもん(笑)
    P:ちょっと次元が違う感じしますね(笑)
    島﨑:見てきたものが近いんだと思います。菊池さんの詞的な表現に対して水沢はどういう意味だろう?とか考えちゃうと思うんです。技術的にあわせていくことはできるかもしれないけど、友崎は独特な感性に対して100%拾って100%で返すからナチュラルにフィーリングが合ってるんですよね。元々友崎が変わらなくても通じあってた二人ですから。ちゃんとキャラクター性だけじゃなくて人間的な違いも表現されてるのが本作の面白いところだと思います。

  • P:5話で一連の騒動が終わったあと屋上で水沢が「日南のことが好きだ。お前はどうなんだ?」と問うシーンも印象的です。
    佐藤:作品の根幹に近いことになってくるんですけど、あの時初めて「俺の中の日南って何だ?」って考えたんだと思います。水沢ははっきり日南を恋愛対象だと言っている、でも友崎にとっての日南を言葉として表現するとしたら「好きな人」は違う、「人生の師匠」っていうのも5話でやり方に疑問を抱いたのもあって何か違うかもと思いだしている。だから水沢から問われた時に初めて「日南葵とは何者なのか?」って知りたくなったんだと思うんです。これまで日南は仮面を付けて生きてきて、水沢は仮面を取ることを決めて、友崎は仮面の下がどんな人間なのか知りたくなってきていて。それは恋愛感情云々とかじゃないと思うんですよね。日南に助けてもらった恩義も感じてて、友崎って何か抱えてるとか、何か違和感を持っているとかをすぐに察せる子だから、何かしてあげたいけど何をしたらいいのかわからないという距離感なのかもしれないです。

  • P:5話で一連の騒動が終わったあと屋上で水沢が「日南のことが好きだ。お前はどうなんだ?」と問うシーンも印象的です。
    島﨑:まぁ日南があのくらいのことやるってことを水沢は知ってたと思うんです。たぶんですけど、最初はどこか似てるとかシンパシーを感じてたんだと思います。同類というか、場合によっては一緒に変わっていけたらとか。……と思ってたら自分よりもずっと闇が深くて魔王だったという(笑)日南のことを救いたいとまで言うと上からだから違うんですけど、良い方向に変えたい変わってほしい幸せになってほしいと思っているんじゃないかなと思います。友崎のことは認めてるし尊敬もしてるし友達だと思っているんですけどどこかライバルでもあって、友崎の方が日南に対して距離が近いんだろうなとか俺にはできないアプローチで引き出せるものもあるんだろうなってことも全部わかって友崎に問うていて、なんならさっき佐藤くんが言った「友崎は自分の中の日南について考えたことなかった」っていうのも察していてあえて問うことで考えさせたんじゃないかな。影響の及ぼし方が面白いですよね。普通アニメとかドラマとかって格言とか言ってバッと考え方を変えさせたりハッと気づかせたりが多いんですけど友崎くんは自覚的にしろ無自覚にしろ、各々が種を蒔いてちょっとずつ影響を与えていくんですよ。
    佐藤:でもここらへん水沢もちゃんと思春期やってんなって思いましたね。ちゃんとジェラってんなって(笑)
    島﨑:そもそも日南のことに限らず友崎に対してどこか劣等感持ってるところもあるしね。水沢は自分のやってることは技術的には誰でもできることだと思ってるのに友崎は自分でラーニングすることを覚えてオンリーワンの部分も持ちながらグイグイ成長してて、じゃあ俺は何なの?みたいな部分はきっとあると思います。

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  • P:あのあたりのシーンはまた新たな種を蒔いた感ありますよね。
    佐藤:やっぱり友崎くんで中心になってくるのって日南の空洞感なんですよ。「日南って何?」っていうのがみんなの中に残る疑問になると思います。友崎も水沢も直感的に何かおかしいってのをタイプが違うながらも感じてるんじゃないかな。
    島﨑:表向きの日南は竹井よりもアニメのキャラクターとしての記号が強いと思うな。みみみとか竹井とかはキャラ感がわかりやすいんだけど実は目立たないけど一番キャラやってんのは普段の日南だと思ったりしますね。でも花火とエリカの騒動で日南の並々ならぬ感情が見えたのは良かったです。
    佐藤:ポロっと見える本音が良いですよね。
    島﨑:そうなんだよね。普段キャラを被ってるからこそ、そこからはみ出した瞬間の人間味が一気に魅力になるんだと思います。

  • P:5話でのエリカへのやり方も感情的なものが乗っていたのかもしれませんね。
    島﨑:だから水沢は逆にここまでやるんだってとこに心が動いてたと思います。何でここまでやったんだろう?とか、魅力を感じちゃってるかもしれません。

  • P:アニメで日南の真意がどこまで描かれるのかはぜひ続きを観ていただきたいです。
    8話では友崎と水沢で他校の文化祭へ行きますが、ここで水沢の名言(?)「モテてるやつが、モテる」が出ますね。

    佐藤:ムカつくけどこれはその通りだと思います。
    島﨑:そうだね(笑)
    佐藤:日南も言ってましたけど相対的にモテてると価値が見えるから、その人って良いんだーってなりますよね。
    島﨑:行列ができてると行きたくなるのと同じだ。
    佐藤:はい。影の名店とかじゃなくって、見えるってことが大事なんだろうなと思います。でも2期ではサポート役がちだったので他校の文化祭でちゃんと立ち回りを学んで一歩踏み出そうとしてたり、やっぱり友崎の努力スタンスは変わってないんだと安心しました。
    島﨑:「モテてるやつがモテる」って不特定多数にモテたいならそうだと思います。流行ってるから面白いに違いないとかもそうで。それはそれで人生を謳歌する手段の一つでもあると思いますけど、個人的には自分はこれが好きだから好きってものになりたいです。行列のできるお店ではなくても今日はこのお店の味が食べたいから行こうって人が一人でもいる店の方がいいよなって気持ちに年々なってます。
    佐藤:僕も一緒です。自分が何をしたいかとか何が大切かとかにフォーカスを当てた方がいいのかなって思うようになりました。
    島﨑:リア充のイメージって「薄まる、合わせる」って要素が強いんだと思います。強烈な個があるカリスマタイプのリア充って少ないと思うし、流行を追ったり周りの最大公約数に合わせたり大きな流れに乗っかっていくのがリア充って印象が強いと思うんですけど、個人的には本当のリア充って自分のやりたいこととか興味が定まっててそれだけで充実してるんじゃないかなと思います。だから水沢とかはリア充だと思われるキャラだけどその実、空虚で幸せを実感してないとこがあるんです。

    INTERVIEW

  • P:そう思うと水沢の「モテてるやつが、モテる」ってのいうも色んなことの裏返しで深い言葉かもしれないですね。
    佐藤:恋愛理論、モテ理論としては正しいんでしょうね。でもそれって楽しい?って思ってしまう。
    島﨑:まぁ大衆にはベターなやり方ってことだよね。ピンポイントで自分の好きな人とかに振り向いてもらうやり方ではない。菊池さんとか絶対違うもんね。どんなにモテてようが、どんなに人気者だろうが関係ないじゃん。自分がどう思うかがすべての人だもん。
    佐藤:実は一番頑固ですもんね。友崎超えるレベルで(笑)
    島﨑:日南と双璧をなすんじゃないかな(笑)
    だから、「モテてるやつが、モテる」みたいに言うことが最大公約数になってしまうっていうのが水沢の特徴なんですよね。

  • P:最後に8話以降の物語について視聴者へのメッセージをお願いできればと思います。
    島﨑:花火編の話は重かったと思うんですけど、8話とか他校の文化祭へ行くあたりはちょっとライトなお話に感じてるんじゃないかと思います。でも友崎くんがこのまま軽やかな感じで着地すると思いますか?このまま友崎が「モテるやつがモテるんだ!ハーレムだ!」と言って終わると思いますか!?そんな訳ないですよね(笑)ちゃんとこの後も様々なキャラクターが関わってきますし水沢も重要な役割を担いますし、花火編とはまた違ったベクトルで重大な決断に友崎がぶち当たっていくのでぜひ楽しみにしてください。器用にみえて水沢も苦労してるんで水沢のことも応援してください(笑)
    佐藤:ネタバレではなくヒントとして……日南が設けた「中くらいの目標」が後半のお話にものすごく関わってきます。この目標を哲学的に深く掘り下げていくと作品全体を通して描かれている「あなたにとって大事なことって何ですか?」ってとこにも繋がると思います。
    伏線として2期前半では花火が「こうしたい。だから協力して」と示したように、後半では友崎やみんなのこうしたいという思いが出てきます。みんなが抽象的に思っていることをはっきり疑問にする展開になっていくので目が離せないと思います。

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©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん2」製作委員会

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